週間バラエティクイーン2008年度年間データ分析編 その1

年間集計結果はこちら→http://d.hatena.ne.jp/hosimi/20090412/p1
2007年度に台頭したおバカ娘は2008年度も大活躍でした。
昨年度の年間バラエティクイーンに輝いたのは年間225番組に出演したスザンヌでした。2007年度は165番組に出演して第2位でしたから、大活躍が2年も続いていることになりますが、最近はグラビアでも活躍するようになって更に忙しくなっているのに疲れる様子をほとんど見せないのは立派です。

第2位には218番組に出演した里田まいが2007年度の4位から上昇。相変らずおバカ娘としての存在感も発揮しながら、一方では全年齢層に対して好印象を与えるトーク内容には非凡さを感じさせられます。愛されるキャラクターが確立されつつあるように思います。

第3位は184番組に出演した矢口真里。彼女は2007年度の18位から躍進。モーニング娘。卒業組が卒業直後の御祝儀出演以外は活躍できていない中で、唯一彼女だけがドラマにバラエティにと活躍しています。最近はヘキサゴンファミリーにも加わって、久しぶりのCDをリリースすることも出来ました。

第4位は162番組に出演した小倉優子が2007年度と同じ位置をキープ。彼女の場合は前年度に引き続いて「さんまのからくりテレビ」へのゲスト出演がセミレギュラー並みの多さだったのが影響しているように思いますが、それだけではなく、これまでの不思議ちゃんキャラからかなりぶっちゃけキャラっぽい要素を見せるように変化してきているのにも注目です。

第5位は161番組出演で優木まおみ。2007年度の32位から出演番組数が3倍と大躍進。彼女は一応高学歴アイドルの肩書きを持ちながら、クイズでは意外に弱さを見せたりするところが制作者的には美味しい存在なのかもしれませんが、ここまで上位に進出するとは私としても予想外でした。

第6位は157番組に出演した大沢あかねが2年続けての同順位。年度前半は勢いに陰りが見えましたが、劇団ひとりとの結婚を機に再び躍進、結婚生活という新しいネタも手に入れた彼女はこれからも安定上位を狙える存在だといえるでしょう。

第7位にはおバカ娘の3人目の木下優樹菜が150番組出演でランクインしましたが、年度後半は多少息切れの感じも見受けられました。上の2人と比較するとキャラクターに癖があるので、全年齢層へのアピール度という点で弱さを感じます。それだけでなく出演過多による本人自身の消耗も少なからず感じられましたので、今年の活躍には多少なりとも不安を感じます。

第8位は135番組に出演した眞鍋かをり。2007年度からは少々出演番組数を減らしましたが、調査開始以来すべての年度で出演番組数が100番組を超えるという超安定したバラQです。お笑い系、クイズ、ドキュメンタリー系と出演する番組の幅が広いのも特徴。またNHKへの出演も目立ちます。

第9位は130番組に出演した南明奈がナンバーワンになったグラビアに続いてテレビ界でもトップを目指します。島田紳助にも気に入られてヘキサゴンファミリー入りも果たし勢いは止まりそうにありません。

第10位は122番組に出演したmisonoが2007年度の64位からジャンプアップ。おバカ娘3人衆に続くヘキサゴンファミリーの末娘的存在としてブレイクしました。彼女の憎めないぶっちゃけキャラクターぶりがファン層を広げているようで、いつの間にか姉の倖田來未と立場が入れ違ってしまったような感じです。

2007年度のベストテンで2008年度も残っているのは6人(スザンヌ、里田、小倉、眞鍋、大沢、木下)、2006年度からの3年連続ベストテン入りは眞鍋、大沢の2人だけという結果となりました。昨年目立ったアーティストハウスピラミッドは熊田、夏川、安田の3人が全てベストテンから姿を消しましたが、アバンギャルド(現アヴィラ)は眞鍋、小倉の2人とも残りました。代わりに里田と矢口の2人をベストテン入りさせたアップフロントエージェンシーグループの営業力が目立ちました。それにしてもヘキサゴン絡みのタレントが過半数を占めて、島田紳助のプロデュース能力を見せつけられた1年でした。
11位以降の分析は次回に回します。