[ドラマ]天地人 第20回

本能寺の変から秀吉(笹野高史)の関白就任まで3年を僅か数分で紹介してしまいました。秀吉は信長とはまた違った意味でエキセントリックな存在だけに、短い描写ではその魅力を十分に伝えることはできませんが、上杉方から見た秀吉像という意味では相応しいのかもしれません。秀吉との会見を前に緊張で目が泳いでしまう景勝(北村一輝)が可愛らしくも新鮮に感じられます。会見では秀吉の目論み通り上洛の言質をとられてしまいますが、景勝の返事にはより高い理想が込められていたのでした。秀吉のお供をしてきた石田三成小栗旬)がかなり嫌味な男に演出されていますが、兼続(妻夫木聡)も命の恩人である彼のことを失念していたのですし、策士としての厳しさにも欠けるようですから困ったものです。