ギネ 産婦人科の女たち 第1回(水曜夜放送分)

初回はなぜか研修医の玉木聡(上地雄輔)が主人公のよう。彼がおバカキャラで売っていることを考えると医師の役柄はミスマッチのように思われますが、意外な頑張りを見せてそれなりに説得力のある演技を見せてくれました。彼に代表されるように出演者の演技は認められますが、いつもの日本の医療ドラマと同じく、医者・看護師の医療スタッフと直接ストーリーと関係する患者、その家族しか存在しないのように見える病院。惜しいかなドラマ中の医療現場のリアリティとは対照的なリアリティの欠乏感を感じて残念です。日米のドラマの最も大きな差はこのエキストラに対する価値観の違いではないでしょうか。エキストラの一人一人にさえ空気のような外見でありながら存在価値を持たせようとするアメリカのドラマと、そんなエキストラでさえ用意できない逼迫した予算(予算のせいでエキストラが用意できないと思いたい)で制作しなければならない日本のドラマの差は大きいですね。