告白

ネットでの評判が上々の「告白」を観てきました。スローモーションを多用した映像と、出演者のモノローグ(独白)、効果的なBGMとサウンドエフェクトが織り成す極上のPVを数本まとめて観た感じ。前半部の淡々とした松たか子の告白の中で唯一、彼女の感情を垣間見せた黒板とチョークの作り出す不快な音が、この映画の全てを象徴していたような気がします。直接的にスプラッターな表現はほとんどありませんが、間接的に心を痛めつけるような表現が多く、復讐劇の完遂には後ろめたさを感じつつ爽快感を得てしまうという、不思議な感覚を味わうことが出来ます。エンドロールのBGMが流れている間にも、何かを訴えかけてくるようなサウンドエフェクトの音を聴きながらそんなことを感じていました。映画館で見るべき作品です。