「想定外」という言葉

今回の巨大地震に関連して「想定外」という言葉がよく使用されていますが、使用する際には是非注意を払っていただきたい。「想定外だったので」というネガティブな意味での使用は控えましょう。「想定外でしたが」という前向きな形での使用であれば構わないと思います。つまり「想定外」を言い訳に使うことがないようにということで、「想定外」であることは認めても、そこに留まることはせずに前進するという気構えが大切ということです。その意志があれば「想定外」という言葉の使用も構わないでしょう。特に被災の現場から離れてはいるものの、活動を統括する立場の方にはこの言葉の使用には注意を払ってもらいたいものです。「絶望」と「希望」の間にはとても深い溝がある事を知った上で「想定外」という言葉は使用されるべきでしょう。