全品特売品ということで

スーパー、コンビニに限らず商品の不足状態はとどまることを知らないようで、節電に協力して蛍光灯の点灯を減らして薄暗い店内はスカスカな棚が目立つばかり。被災地でもない安全地帯の住人がこぞって流通パニックを演出している姿は実に醜い。罪なき主婦達が戦果を競うが如く購入できた品を自慢するに至っては、批判できる立場にない私は耳を塞ぐしか心を守る術がありません。
ここに至っては販売する側にも工夫が必要でしょう。いちばん簡単なのは全品特売扱いにして、お一人様とか一家族あたり○○品限りという購入制限をつければよいのです。一時的な在庫のショートでしかない現状ならば改善されるのではないでしょうか。
「お待たせいたしました。大好評のカップラーメン、ただいま入荷いたしました。大人気のため特売価格でのご提供はお一人3個までに限らせていただきます」
こんな感じでいかがでしょうか。
購入制限というネガティブな表現を避けて、商品はたくさんありますが、人気のある「カップラーメン」(ここはどんな商品名でも構わない)を一定の数量に限ってお安く提供させていただくという前向きの表現をもって流通パニックを避けたいものです。
本来は前線(被災地)に物資を送り込む拠点とならなければならない後方の安全地帯が流通パニックを起こしていてどうします。皆さん、もっとしっかりしましょう。
奇麗事かもしれませんが、後方の流通パニックで被災地の援助の足を引っ張らないということが、誰にでも簡単にできる被災者への援助だということに気付きましょう。