バトルシップ

ユナイテッドシネマの会員証更新を兼ねて観に行ってきました。ネタバレもあるのでご注意を。

環太平洋諸国の13か国艦隊による演習リムパックの行われている最中のハワイ沖にエイリアンの宇宙船4席が着水。地球大気圏突入時に1隻が人工衛星接触し分解。一部が香港に落下して甚大な被害をもたらします。この時点でエイリアンの宇宙船の装甲がさほどではないことが描写されていたわけで、後の駆逐艦によるミサイル攻撃であっさり撃沈されるのも不思議ではないと納得させられます。
着水したエイリアン船は物質や電波などを通過させないバリアを展開。ハワイ諸島を含む太平洋の一部海域を隔離状態にします。演習中の艦隊でバリアの中に取り残されたのはアメリカ海軍の駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズ、サンプソンと、日本の海上自衛隊のイージス護衛艦みょうこうの3隻。駆逐艦サンプソンはエイリアン船の攻撃を受けてあっという間に轟沈。イージス艦みょうこうもわずかに反撃した後に沈められます。
地球側の反撃が始まるのはみょうこう艦長のナガタ(浅野忠信)が救助され、こちらも攻撃を受けて上層部が全滅してしまい、最先任将校として駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズの指揮を執ることになってしまったアレックス(テイラー・キッチュ)と合流してから。
レーダーの使えない中、敵の位置を知るために津波ヴイのシステムを利用して攻撃するシーンは、まさしくこの映画のタイトルともなったボードゲームそのままでした。その後、駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズもエイリアンの旗艦に沈められてしまいますが、展示艦としてハワイに係留されていた戦艦ミズーリを退役軍人たちの協力を得て動かし、エイリアンの旗艦と対決するシーンは、その特殊な操艦方法を含めて心を踊らされます。
墜落した通信担当艦の代わりに故郷の星へ通信を送るため、ハワイに設置されている国際ビーコンプロジェクトの施設を利用しようとするエイリアンの目論見もミズーリが阻むことに成功しますが、今回のエイリアン船は先遣隊というか偵察隊というべきものなので、続編が作られてもおかしくない感じのエンディングでした。エンドロール後のオマケ映像がなかったとしても続編作りには影響なさそうです。
基本的には兵器オタクを喜ばすおバカ映画であることには間違いないのですが、エイリアンの目的や、地球来訪の理由なども明確であり、伏線の使い方もうまかったので普通に楽しめる映画に仕上がっていたと思います。