Negiccoニューアルバム「Rice & Snow」発売ドキュメント その4

Rice&Snow
フラゲ日(1/19)に新潟LOTSで開催されたリリースイベントは平日の夜にも関わらずの盛況で、特に女性の姿が多く見られたというツイートなどを見ると、新規のファンも多く参加されたようです。予想以上の集客で、前回書いたような危惧は多少回避されたような気がしますが、出来ればオープンスペースで開催して欲しかったという気持ちに変わりはありません。
タワレコオンラインで注文していましたので新譜が配達されたのは発売当日(1/20)の夕方でした。初回限定盤はCDケースが紙製のスレーブで包まれていました。特典のポスターのしっかり同封されています。ジャケット、歌詞カード、帯と遊び心たっぷりの仕掛けも楽しませてくれます。早速、CDトレイに載せて視聴しました。「Rice&Snow」のタイトルと対比するかのように、1曲目の「トリプル!WONDERLAND」から6曲目の「裸足のRainbow」までがHotでWarmingなパートで、7曲目の「二人の遊戯」から12曲目の「光のシュプール」までがCoolでStylishなパートというイメージ。そして最後の曲「ありがとうのプレゼント」で幕を閉じるという完璧な構成のアルバムに仕上がっています。前半にちりばめられた既製のシングル曲も、アルバムに収録されたことによってより輝きを増したかのような印象。特に「サンシャイン日本海」の素晴らしさには改めて言葉を失ってしまいました。新曲の方はconnieさんの才気の迸りと、アレンジを担当した各氏の才気が絶妙に絡み合って、高いポテンシャルとバランスを兼ね備えた素晴らしい作品としての存在感を聴く者の耳に届けてくれました。特に「Space Nekojaracy」は「アノソラヘ」が発表された際と同様の衝撃と満足感に感動しています。唯一connieさん以外で新曲を提供している三浦康嗣(口ロロの「BLUE, GREEN, RED AND GONE」の浮揚感も素晴らしく、夜のドライブでは不思議な感覚をもたらしてくれそうです。
アイドルがこのような曲へのアプローチをすると、曲そのものの変化球ぶりにジャストミートが不可能となり、背伸びをしてしまったかのような印象を受けてしまうものですが、このアルバムの場合はあくまでも中心にNegiccoがどっしりと腰を落ち着けており、彼女たちの歌声やハーモニーを活かす形で、connieさんの曲を各アレンジャーが競うかのように彼女たち向けに加工して提供してくれた曲が並んでいるのです。ある意味でアレンジャー相互の真剣勝負という形になっており、それが相乗効果となって素晴らしいアルバム作りに結実していると言えるでしょう。