新潟のアイドル雑感 その34

NGT48のデビューシングル「青春時計」が4月12日に発売になりますが、それに向けて重層的なプロモーション活動が活発になっています。
一般的なアイドルと同様のリリースイベントも予定されていますが、一番のプロモーションになっているのは、カップリング曲も含めたMVの公開でしょう。現在のところ表題曲「青春時計」がフルサイズで、カップリング曲の「暗闇求む」「純情よろしく」「出陣」はショートバージョンが公開されています。残された共通カップリング曲の「空き缶パンク」とCD盤に収録の研究生参加曲「下の名で呼べたのは...」のMVはまだ公開されていませんが、「下の名で呼べたのは...」については今後MVが制作されて公開されるのではないかと思っています。シングル1曲に対してカップリング曲が5曲も制作され、そのほとんどにMVも制作されるというのは、レーベルに資金力があるからと言えるでしょう。




訴求効果が地域限定的なリリースイベントに比して、MVの訴求効果は全国的です。地域を優先して活動を行ってきたNGT48にとって、全国的な訴求力は弱点であるので、このMV戦略は全国的に訴求効果を高めるにはふさわしいものだと思います。もちろんそのためには内容が伴わなければなりませんが、今回は曲、MVともに水準を超えるものが出来上がっているので問題ないと思います。
デビュー盤にはデビュー曲に加えて、カップリング曲が2曲、さらに2曲分のMVに加えてメンバー個人のPVが特典映像として3つのタイプに分けて収録されるという大盤振舞い。これならばすべてのタイプを購入するにもハードルはぐんと低くなりますね。
デビュー盤そのものが持つプロモーションパワーに加えて、複数あるラジオの冠番組や地上波に枠を持つ冠番組や、準レギュラーともいえる地上波の週末ワイド番組などでの告知。ネットで配信されるSHOWROOMを使ってメンバー個人が発信するパーソナルな番組も大きな力となっているでしょう。
このようにあらゆるチャンネルを利用した重層的なプロモーションはファン以外の私から見てもよくやっているなと思わされます。
一方Negiccoは地元で放送されるCMの種類、本数ではNGT48を上回っていると思いますが、それ以外のあらゆる映像媒体、放送媒体ではNGT48に後れを取っていると言わざるを得ません。特にMVの本数には限りがあり、充実しているとされていた昔のライブ映像も、オフィシャル以外は徐々に削除が進んでおり、地元以外の方がNegiccoのライブパフォーマンスに触れる機会が少なくなりつつあります。ファンによるライブ映像の充実は、以前Negiccoを紹介したNHKの番組でも評価されていた部分だと思うのですが残念です。削除された映像を補完するような映像を運営サイドが提供するように意識しなければならないと思います。
RYUTistは毎週行っているホームライブをSHOWROOMで生配信し、ライブ後にメンバーによる番組「りゅ〜すとり〜む」もustreamで生配信して、地元中心の活動をしながら、全国のファンに対しても発信を続けています。それなりの努力は評価できます。
どうやら、NGT48はCDデビューをきっかけとして全国発信をさらに充実させていこうという気概を見せてくれています。こういった行動はファン以外の私から見ても気持ちの良いもので、大先輩であるNegicco(特に運営サイド)にもぜひ見習ってほしい部分です。