漫画原稿流出事件

渡辺先生はお盆休みも警察に出向かれたようですが・・・。
依然として盗難届(被害届?)は受け付けてもらえないようで残念です。
渡辺先生が一人で警察に出向かれているということは、弁護士はつけてらっしゃらないようですね。
もちろん届が受理されれば雇うことになるのでしょうが。

私が腹が立つのはここの部分なんですよね。
まんだらけの社長は確信犯的に現状の不備を利用して漫画原稿の販売を続けているわけです。
まんだらけに何が何でも「漫画原稿を売るな」という無理は言えません。
ただ、私が漫画を専門に扱う古書店に期待したい行動があります。
法的にどうこうというのは別にして、意図せざる原稿の散逸を防ぐことを最優先にしたものですので悪しからず。

1.漫画原稿の持ち込みがあり、古書店が査定した上で買取る。
 ここで査定といっているのは、単に原稿の真贋及び価値の査定だけでなく、可能な限り、持ち込んだ人物の査定も行っていただきたい。即時買取りは論外で、査定期間を1〜2日設ける。そして、問題がありそうな原稿に関しては可能な限り裏を取る。現在、話題に上がっている協定書のようなものが存在すればそれに従って行動する。

2.漫画原稿の販売にあたっては、店頭販売であっても連絡先を確認する。
 オークションなどの取引であれば発送伝票などが手元に残るため、後に問題が生じても原稿の追跡はある程度可能ですが、店頭販売は不特定多数の客を対象とするため、販売時点で連絡先を確認することが必要と思います。購入客には不信がられるかもしれませんが、原稿を売買するという行為の重みを感じてほしいです。

3.漫画家、出版社などより指摘を受けた場合は即座に販売を停止する。
 原稿の散逸を防ぐことが最優先であることは、漫画文化を守る・担う・推進するといういずれの立場であろうと当然のことです。

4.現在販売中の原稿が、意図せざる流出であった場合は、仕入れ価格で漫画家側に戻す。
 古書店側が善意の第三者であったとしても、意図せざる流出であることを知ったからには、その散逸を防ぐのが、漫画を生活の糧としているもの全ての義務であると考えます。

5.既に販売済みの原稿については購入者に連絡をとり、事情を説明して返品をお願いし、原稿が漫画家側の元へ戻るよう協力する。
 購入客の個人データを明らかにすることが出来ないのであれば、漫画家側に代わって原稿の回収を行う必要があると思います。

以上のように、古書店側に非常に負担の重いものになってしまうのですが、漫画原稿で商売することが、どんなに漫画文化にとって重いものであるかを認識していただきたいのです。

で、期待される漫画専門古書店の行動と比較して、まんだらけがとった行動がどのようなものであったかは明日書きます。