漫画原稿を守る会

守る会の掲示板では会の今後を含めて久しぶりに実の入った書き込みが続々となされています。
まあ、方向性として現在の形の会としては終息に向かっているのは残念なことかもしれませんが、守る会が新たな行動力を得るために脱皮するのであればよいことではないかと思います。
私も何度か守る会に対するスタンスは明らかにしてきましたが、これを機会にもう一度整理してみます。
守る会の目的は、
・不正流出した原稿を取りもどすために全力を尽くします。
・漫画原稿の所有者は誰であるのかを明確にしていきます。
・漫画原稿の管理について出版社と話し合っていきます。
の3つです。
最初の不正流出した原稿の取り戻しについては全面的に支持致します。これについては当然のことですね。
最近、問題となった日記で人格攻撃なども見受けられますが、犯罪行為によって行方がわからなくなった漫画原稿を取り戻すことに、作者の人格は全く関係ありません。漫画原稿の散逸を防ぐことが最優先事項です。
二つ目の漫画原稿の所有権については、基本的なスタートとして所有権は作者のものでしょう。ただし、所有権を委譲する契約が存在すれば当然のことですが、法的に所有権は移転しますし、その原稿をどう取り扱うかは新しい所有者の自由です。もちろん出版権はまた別の問題となるものと思います。その部分についての認識が漫画家の皆さんとは多少ずれがあるように感じてきています。
所有権については、契約がない限り作者のものであることを、業界のデフォルトとして周知させることができれば一番ですが、漫画家それぞれの出版社・編集者に対する想いが様々のようで、部外者には口を出すことが出来ない世界のように感じています。
三つ目の原稿の管理についても同様に、出版社・編集者との関係が漫画家それぞれで多様だそうで、部外者には理解できないだろうという感じの意見が漫画家サイドからでてきていますので、以前の提案のように過激な意見をもつ私は口の出しようがありません。
ということで、こうやって自分の気持ちを書き出してみると、部外者である賛同者としての役割は終わったも同然のようです。
不正流出した原稿の取り戻しについては、この日記の主要な意見のひとつですので、守る会とは関係なく日記上で応援していけると思います。