漫画原稿流出事件(なかなか自分を納得させられないこと その1)

 事件について日記でとり上げ始めて以来、ずっと上記の小見出しを使用してきましたが、最近のように新規の情報が少なくなってくると、なかなか小見出しと内容が一致しない場合もあり、なんだか座りごこちの悪い思いをしながら書いているようで気になっていました。
そこで、本日より( )の中にサブタイトルを入れるようにしました。
小見出しについては、今まで継続して使用してきたわけですし、訪問者の方にも分かりやすいと思いますのでこのままにします。
さて、日課のサイクリング中にいろいろなことを考えるのですが、事件のことを振り返ってみると、どうしても自分を納得させられないものがあります。
事件に関しての様々な報道や、当事者のコメント、そしてインターネット上の様々なサイトに書き込まれた意見を見てこられた方は不思議なことに気が付かれなかったでしょうか。
漫画原稿に関わりを持っている方々の中で、当事者を含めて漫画家の方、原稿流出の張本人である西池氏、原稿を販売した「まんだらけ」の古川社長、そして数の少なさにいささか不満はありますが漫画評論家の皆さんの発言は目にすることが出来ました。
ところが、なぜか出版社側の発言は一切なかったように思います。
もちろん編集者としての意見などは、掲示板への匿名の投稿や漫画家さんの日記を通じての紹介などで目にすることはありましたが、出版社サイドとしての公式な見解の表明はなかったと記憶しています。
確かにさくら出版以外の出版社は、今回の事件の当事者ではないかも知れませんが、先日報道された高橋留美子先生の原稿流出の際にも、出版社サイドの見解表示はありませんでした。
キャラクターグッズ製作の為に貸し出したカラー原稿が紛失され、それがオークションで取引されたというものでしたが、その過程には出版社(小学館)も関わりをもっていたはずですが、なんらのコメントも目にすることがなかったように思います。
この点がどうしても納得できないのです。
その出版社の顔ともいえる漫画家の原稿がグッズ製作の過程で紛失し、オークションを通じて一千万円を超える高値で取引され、漫画家が訴訟を起こすという異常事態においても、一切のコメントがなされないのはなぜなのでしょうか?
報道側が出版社側への取材を一切していないのであれば、コメントが載らなくとも不思議はありませんが、出版社への取材を全くしないなどということはありうるのでしょうか?
私には自分を納得させることのできる情報がありません。
どなたかご親切な方がおられたら「コメントを書く」を利用してお教えいただきたいと思います。