漫画原稿流出事件

 本日のTBS系「ニュースの森」にて弘兼先生の原稿が無償返還された件を報じていましたが、その後すぐにレンタルコミックと貸与権の話に移行してしまい、事件を掘り下げる内容でなかったのが残念。
まんだらけの古川社長のコメントもありましたが、今回の和解の理由については触れられていませんでした。
今回の事件に関しては、単に原稿が返されたという事実よりも、どのような認識の下で無償返却に応じることになったのか、ということが最も重要な部分になると思うのですが、これが明らかになることはあるのでしょうか。

ところで、川島先生の日記(12月16日)
http://k-reiko.bne.jp/cgi-bin/tackynote/tackynote.cgi
に書かれていますが、守る会の賛同者に名を連ねたことや、流出リストに名前が載っていることを守る会の会員になったと勘違いされ、仕事を失ってしまったという漫画家が数名おられるとのこと。
そのような出版社あるいは編集者が存在することが恥ずかしいことであるとの共通認識が業界に広がらないことには、この問題の根本的解決はありえないように思います。
以前も過激すぎるといなされてしまいましたが、こういった場合は問題の出版社の名前程度は明らかにするぐらいの強硬な態度で臨まないことには、いつまでも漫画家は組みし易い甘ちゃんという認識の出版社が無くなることがないと思います。
まあ、一方でせっかく見つかった原稿を、「もう要らないので適当に処分して欲しい」などという大馬鹿者の漫画家も存在することも頭の痛い話です。