漫画原稿を守る会跡地

昨日の日記で、開田裕治さんの盗まれた原画がまんだらけに持ち込まれた際に、古川社長が開田さんにメールで確認をとった件について、

先日判決の出た渡辺先生の原稿に関する裁判に負けてしまいました。それを教訓にして今回の行動があったのだとすれば、渡辺先生の裁判も、守る会の活動も意義があったのではないでしょうか。

と書きましたが、古川社長が開田さんに確認をとったのは、昨年の7月のことでした。開田さんの日記にもそう記載されてたのを見落としてしまったようです。したがって昨日の日記のピックアップした部分は意味がなくなりますので取り消させてください。
そうなると、「歯車党日記」で石黒直樹さんが指摘されているように、
http://haguruma.2log.net/archives/blog20040910.html

ふーん、漫画家には確認連絡もせずに原稿買い取って、抗議されても「管理してないお前が悪い」
と対応するのに開田裕治先生にだったらきちんと確認するんだ、まんだらけって。

ということになるわけですね。
まあ、漫画原稿の流出で大騒ぎになっている渦中の出来事ですから、それまでとは違った対応をしたのかもしれません。
今はなくなってしまった古川社長の日記によれば、
(寝ず見さんがログを保管されていました。http://www.geocities.jp/tsukamotoinsatsu/hurukawaekizou1.html

Aという漫画家の原画を2枚持ち込んだ方がありました。
単行本の表紙にも使われたもので、売りに来た方に入手先をお聞きした所、
「話すと長くなる・・・ややこしいんですが・・」
と口ごもられます。
そこで、私は、
「当方でお預かりして、購入してよいものかどうか確認してもよろしいでしょうか?」
と相手に伝えて、お預かりしました。

〜中略〜

さてまんだらけで預かりましたその2点の原画を、買い取りして良いものかどうかの確認を作者に確認するのですが、ここがまた大変で、まんだらけは漫画家の連絡先を知りません。

文中では漫画家になっていますが、時期的にみても、内容的にも開田さんの日記と符合します。
古川社長は手間を惜しまず、開田さんのメールアドレスを調べて連絡してあげたわけです。対応も人が変われば変わるものですね。

なお今日の日記でコメントを引用させていただいた石黒さんは、原稿流出事件の初期から積極的に問題提起されていた業界人です。最近は忙しそうで、渡辺先生の裁判結果についてのコメントもなく気になっていましたが、開田さんの事件がらみで原稿流出事件にも触れられていたのでホッとしました。
原稿流出事件に関してはフォローするサイトがほとんどなくなってしまっているという情けない状況ですからね。
事件が時間の経過とともにただ風化してしまい、なんの教訓も残らないということになってほしくはありませんので。