NANA−ナナー

先日見てきた映画の原作漫画に目を通しました。映画は原作の2巻〜5巻中頃までをかなり忠実に描いていたのですね。で、原作を読んだ同世代(40代ですが・・・)の男性がいまひとつはまれないと言っていたのですが、私も2巻目のラスト近くまでは同様の印象でした。ただ、アパートでナナがボーカルを聞かせるシーンで一気に引き込まれた感じがします。それまでは、私たちのような中年男性には真の意味で理解が難しい二十歳前後の女性の心理と恋愛感が中心の話だけに、描かれる世界に入り込むには大きな壁が存在したのですが、音楽という媒体を通すと世代・性別の壁が取り払われるようです。評判通りに中島美嘉はこれ以上ないくらいにナナと同調している感じですし、宮崎あおいも奈々のイメージに演技で近づけるだけ近づいているようです。ただ、続編決定ということですが、6巻以降のストーリー展開のドロドロ具合を思うと出来上がりが不安だったりします(でも見てしまうのでしょうね)。それが為に演技力のある宮崎あおいをキャスティングしたのであれば素晴らしい。