たったひとつの恋 最終回

先週の菜緒(綾瀬はるか)と弘人(亀梨和也)の偶然の再会から1週間、ほぼ婚約者ともいえる存在だった斉藤(池内博之)はみつこ(田中好子)と話し合った結果、あまりにお人好しな英二はあっさりと菜緒との結婚をあきらめる。2人の恋の条件は再び整ったのですが、相変わらず菜緒のわがまま病と弘人の自分の気持ちを押し付けることを畏れるという、どちらにとっても中学生のような恋の障壁は直っていませんでした。最終回に至ってもこのふたりは幼なすぎる恋の表現しか出来ないでいるのは困ったもの。甲(田中聖)、亜裕太(広岡祐太)、裕子(戸田恵梨香)の策略(菜緒も絡んでいますが)でやっと行動に移ることができた弘人。最後までベタでしたがベタを貫き通したことだけは大したもの。それよりもドラマのタイトルと病気の設定だけで視聴者のほとんどを謀(たばか)ったのは見事でした。それでこのドラマを評価できるわけではないのが残念です。