女帝 第8回

謙一(斉藤祥太)が政治に目覚め、北條が政界を引退するという急展開が冒頭であっさりと消化されてしまうのがこのドラマの凄さ。「佐和」のナンバー1となった薫(金子さやか)は露骨に客に金を使わせるようになり、日に日に無法振りが目立つようになってくる。そんな薫は歌舞伎町の夜王を目指すホスト白鳥タクヤ速水もこみち)に入れ込んでいます。彼女も銀座の女帝を目指していたような気がしますが、あまりに志が低すぎて情けなさに笑ってしまいます。政治家相手に徒手空拳で挑むような彩香(加藤ローサ)が彼女ごときに振り回されるのが面白い。薫の秘密を知るために土下座、靴舐めとアナクロな手段に訴える彩香に対し、あっさりと白旗を揚げて協力してしまうタクヤ。薫が哀れです。それにしても次週が最終章なのこんな状態で大丈夫なのでしょうか。女帝への道ははるか彼方のように思えるのですが。