あしたの、喜多善男 第8回(昨夜放送分)

善男(小日向文世)にかつて5億5000万円の保険が掛けられていたという記録を保険調査員・杉本(生瀬勝久)が発見。三波(今井雅之)がみずほ(小西真奈美)と共謀して保険金殺人を企てていたという疑いを濃くします。館道(平泉成)が連れてきたしのぶ(吉高由里子)に善男を死なせたら館道にプロジェクトの協力をやめさせると脅されたみずほは、善男の部屋を訪れて「本当のことを話しに来たの」と告白します。「死ぬの、やめて」とみずほに抱き寄せられる善男でしたが、それが偽りの抱擁であることがもうわかっていた善男の死の決意は揺るぎませんでした。リカ(栗山千明)はクラシックコンサートのチケットを善男にプレゼントして、コンサート会場から出てきた善男の背後からナイフを持って迫りますが、前方から偶然を装って平太が現れ、視線を交わしたリカはその場を離れます。もうこれで善男は何度目の命拾いでしょうか・・・、ある意味不死身の男になっていますね。森脇(要潤)から三波はやはり死んでいたと報告を受けたみずほは、夜、部屋でひとり寂しさを噛みしめますが、その時、携帯が鳴り 「番号、ずっと変えてなかったのか?三波だよ」の声が聞こえてきました。三波絡みの展開はサスペンスフルなのですが、善男を中心にした動きは間延びした感じがしてしまいます。やはり11日間という設定は長すぎたようです。しのぶという存在はアクセントとして実に効果的な働きをしていて面白いですし、ネガティブ善男を含めた小日向の演技も凄みを感じさせますが、ドラマ全体に流れる冗長感がもったいないですね。