ついに善男(小日向文世)が自殺しようと決めた日の夜が明けました。姿を消した善男は死に場所と決めた約束の地を目指します。善男を救いたい平太(松田龍平)ですが、手がかりとなるはずのみずほ(小西真奈美)は善男の言う約束の地を思い出すことができません。仕事に連れ戻されたしのぶ(吉高由里子)は善男が大事にしていた画集を思い出し、画集に約束の地のヒントがあると平田に連絡を入れます。一方、杉本(生瀬勝久)はみずほの夫の保険金殺人の犯人を森脇(要潤)と特定し、刑事とともにみずほの会社を訪れます。夫殺しの疑いが晴れたみずほは臨床心理士のカウンセリングを受けて、善男の約束の地である画集の中の一枚の絵に似た風景の場所のことを思い出します。約束の地の断崖の上にたつ廃屋の煙突の上に立ち、ネガティブ善男を呼び出そうとしますが、現れたのは平太でした。必至の説得に身投げを思い止まる善男でしたが、いささかあっけない翻意でしたね。森脇の逮捕を受けて無罪放免となり警察を出たみずほは警察署の外に立つ善男の姿を見つけますが、お互いに見つめ合うのみで声も掛けずに背を向けて歩き出します。
いやぁ、意外な本命として見ていた臨床心理士の先生が善意の人だったのには参りました。小日向文世の演技に圧倒され、吉高由里子の魅力に押し捲られた1クールでした。視聴率は振るわなかったそうですが、このドラマの面白さを楽しむことができない人はもったいないなあと思います。各クールに1本くらいはこういった異色のドラマがあってもいいですよね。