美代子（岸本加世子）の入院の心配からひまわり（佐々木麻緒）の世話をする余裕がない柚子（香里奈）。無気力となってしまった柚子は育児放棄のような形になってしまい、児童保護センターからひまわりを施設に預けるよう勧められます。柚子の立場からすればかわいそうなのですが、第三者的に見れば見事な育児放棄なので仕方ありませんね。でも、そんな柚子を庇うひまわりの気丈さが柚子の壊れかけた心を救います。蓮（平岡祐太）のような理想的な弟の存在が壊れそうな家庭を支える柱になっていますが、現実的にはなかなか期待できるものではありません。周囲の無理解や苛立ち、偏見といったものを極端な形で描写しなかったので全体にハートフルでソフトな感じのドラマになりました。今回はそれでよかったのではないでしょうか。極端なリアリティを求めるよりも、夢や希望のあるドラマの方が見ていて楽しいですからね。ドラマを見てまで心をギスギスしたものにはしたくないですから。
