週間バラエティクイーン2007年度年間データ分析編 その1

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このデータを取り始めてからの過去3年間はそれほど大きな変動のなかったバラQでしたが、2007年度はおバカ娘の台頭を含めて結構変動が見られました。
昨年度の年間バラエティクイーンに輝いたのは年間189番組に出演した山本モナでした。2006年度は出演番組数が僅か20番組だったのですから下剋上もいいところです。一昨年の国会議員とのスキャンダルをきっかけにバラエティの世界に飛び込んだわけですが、私生活的にもほとんどタブーのないトークとクイズ番組等で見せる教養という幅の広さが出演機会を増やす結果につながったのでしょう。結果的に勝ち組になったのですから大したものです。彼女を拾い上げたオフィス北野のグッジョブと言えるでしょう。

第2位には185番組に出演したスザンヌが大躍進。2006年度2番組という出演数を考えれば奇跡に近い結果です。おバカ娘3人衆の中では里田まいが先発でしたが、結果的に彼女を抜いてしまったのは、ハーフにしか見えないビジュアルをもった純粋な日本人という個性がテレビ受けしたのかもしれません。なにせビジュアル以上にハーフとしか思えないくらい日本についての無知っぷりを発揮していましたからね。

第3位は178番組に出演した眞鍋かをり。彼女は2006年度も129番組に出演して第6位に入っています。調査スタート以来4年間に渡り年間100番組以上出演を続けてきた真のバラエティークイーンでもあります。昨年より約4割も出演番組を増やしたのは立派です。彼女はMCもこなせる教養を持ち、クイズ番組でも重宝される一方で、プライベート面では数々のネタを持った実にバラエティ向きなタレントです。今年以降も彼女の出演状況に大きな変化はないと考えられるぐらい安定した存在です。

第4位はおバカ娘のリーダー的存在となった里田まいが165番組出演でランクイン。モーニング娘。の人気が下火になる中で、いつの間にかハロプロ系では一番の人気者になってしまいました。スザンヌほどの強烈な個性はありませんが、とても素直で可愛い雰囲気を持ち、オジさんオバさんからも可愛がられる存在です。

第5位は159番組に出演した小倉優子。彼女も2006年度の96番組(11位)から6割以上も出演数がアップしました。彼女の場合は「さんまのからくりテレビ」へのゲスト出演がセミレギュラー並みの多さだったのが影響しているように思います。記者会見での事務所の対応の悪さが批判されたりもしましたが、不思議と彼女本人には影響がありませんでした。

第6位は152番組に出演した大沢あかね。トップであった2006年度より出演数が減っており、特に年度後半にその傾向が顕著なのは少々心配ですが、トーク力は十分に持っている存在なので、今年度も上位に食い込む活躍を見せてくれるのではないでしょうか。「ヘキサゴン」への出演が少なくなったことをみると、おバカ娘の影響を最も被った存在といえるかもしれません。

第7位は150番組に出演した木下優樹菜。おバカ娘の末っ子である彼女も当然のことながら2006年度5番組からの大躍進。ヤンキー出身の独特かつストレートな発言が重宝され、「太田光の私が総理大臣になったら・・・秘書田中。」のような時事トーク番組にも出演しているのが他の二人とは違っています。

第8位は148番組に出演した夏川純。2006年度末の年齢詐称問題の影響が心配されましたが、出演数を逆に増やすというミラクルぶりを見せました。ただ順位的には5位から3つ順位を落としてしまいました。彼女の場合はバラエティに要求される全ての要素をバランス良くもっている点が強みでしょう。おバカ娘の上を行くような無知っぷりも見事ですし、グラビア出身なのでビジュアル的には問題なし。トークも十分こなせるというミニ若槻千夏的存在として重宝されているのかもしれません。

第9位は131番組に出演した熊田曜子。彼女も集計開始以降4年連続で出演数100番組以上というバラQ優等生。2006年度の2位と較べるとかなりのランクダウンになりますが、今年度も第1週でトップをとっているように大幅に出演を減らすことは考えられず、グラビアでの露出も減る傾向はないので安定度抜群です。

第10位は128番組に出演した安田美沙子で2006年度の13位から3ランクアップ。彼女は同じ事務所の熊田曜子とのコラボ出演に頼らず単独出演が増えたのが特徴。京都生まれのはんなりとしたトークが他のタレントにはない彼女独自の魅力として認められているのでしょう。

2006年度のベストテンで2007年度も残っているのは4人(眞鍋かをり大沢あかね夏川純熊田曜子)だけという波乱の結果となりましたが、そんな中で熊田、夏川、安田の3人を送り込んだアーティストハウスピラミッド。眞鍋、小倉の2人を送り込んだアバンギャルドという2つの事務所の営業力は賞賛に値します。また、里田まいスザンヌ木下優樹菜というおバカ娘や山本モナという4人をセミレギュラーとして育て上げた「ヘキサゴン」という番組(というか島田紳助)の凄さを見せ付けられた感じです。
11位以降の分析は次回に回します。