ホカベン 第6回

臨海学校中に海で溺死した武志(桜田)が実は優等生の皮を被ったいじめっ子であったことがわかります。灯(上戸彩)の事務所が学校側の弁護を担当しているだけに、彼女の行動には大きな制約がかけられるのですが、いきなり学生による報復殺人を言い出すのには驚きました。それなのに灯の腰の据わらなさっぷりには呆れてしまいます。自分を誤魔化すことができないのであれば覚悟を決めて行動してくれればいいのですが、覚悟を表に出すことなく行動だけ先走るので見ているものには不安感だけが伝わってしまうのです。上司の杉崎(北村一輝)も突き放すだけ突き放しておいて結局は灯を助けずにはいられないのであれば、いい加減同じことを繰り返さずに灯を掌の上で転がすようになればいいのですが。爽快感からはほど遠い仕上がりになってしまっているのは演出家の狙いでしょうか。