篤姫 第48回

江戸城の無血開場という歴史上の出来事の主役は勝海舟北大路欣也)や西郷隆盛小澤征悦)でしたが、天璋院宮崎あおい)はその影で精力的に動き、大奥の消滅をも覚悟の上で徳川家の存続のみを願い西郷への手紙を勝に託します。天璋院の父・故島津斉彬の手紙に西郷は忘れかけていた初心を思い出し、江戸攻めを回避することになったのでした。将軍であるはずの徳川慶喜が蚊帳の外になっているのが実に情けない。結局、家定(堺雅人)の後継ぎを決める際の面談で、家茂と慶喜と会った天璋院の人を見る目の確かさが証明された結果となりました。「残したいのは城でも家でもなく、徳川の心である」という家定の言葉と、大奥の全員に向けて天璋院が言い放った「ここにいるのは皆徳川の家族である」という言葉。いずれも愛に溢れて素敵な言葉でした。