ギネ 産婦人科の女たち(水曜夜放送分)

出産後死亡した美和子(西田尚美)の死をめぐって夫の慎一(八嶋智人)が提起した医療訴訟の裁判が進む中、血液内科の隆弘(長谷川博己)は、桧口(板谷由夏)の協力を得て、生前に保存してあった美和子の血液を調べ、美和子がフォン・ヴィルブランド病という血管と血小板をつなぐ働きをつかさどる染色体が欠損しているという、10万人に0.5人の発生率という希な遺伝性の病気だったことが判明する。慎一の訴え取り下げによって裁判は終息しますが、どこからも救済されることのない遺族の悲しみを思うと救われることがありません。
このドラマの作りは真摯で良質なものだと思いますが、舞台となる病院の性格上、重態となる妊婦さんが多く毎週のように緊急帝王切開手術による出産の描写が続きます。出産率の低下が問題視されるなかで、ドラマでの描写が行き過ぎると出産に対する恐怖心を女性(特に妊婦)に与えてしまわないかと心配してしまいます。もう少し出産の素晴らしさについても描写するようにバランスをとってくれるといいのですが。