Negiccoが出演したNHK Eテレ「Rの法則」第2弾(昨日放送分)

7月19日に放送された前回が好評で高得票を得たために続編が作られました。今回は「地方を拠点とするアイドルの魅力を、彼女たちにハマったファンの行動や心理から解析」というテーマで、前回と同様に番組レギュラーの森咲樹アップアップガールズ(仮)がプレゼンを担当しました。
最初に紹介されたのは名古屋のローカルアイドルしず風&絆〜KIZUNA〜。そのファンは「汗クサくてハマった!」と表現されました。現場に直接来てほしいという思いから、今まで映像だけの露出は極力避けてきたという彼女達ですが、Rの法則ならということで取材OKということに。そのライブパフォーマンスはアイドルとロックが融合したI ROCKと名付けられ、ファンの上にダイビングあり、頭上歩行あり、水吹きありと衝撃的。また、ファンのノリも激しくじつに汗クサそうなライブです。密着取材することになったモリサキは、練習後に銭湯へ汗を流しに向かうメンバーに同行し、一緒に入浴する羽目に。カメラが脱衣場まで入ったのにはびっくりしました、鏡越しにモザイクのかかっているメンバーはいるし…。さすがに映像は30分後の風呂上りの彼女達の姿まで飛びました。
彼女たちの遠征の際の移動手段はキャンピングカー。経費節減のために移動と宿泊を兼ねています。モリサキも同乗取材です。それでもさすがに6人には狭過ぎでしょう。メンバーが家族みたいなのも当然でしょうね。翌朝、東京に到着するも朝食は車内で。本当に節約が徹底しています。それでも、もしNegiccoが移動にこれを使っていれば、結構ゆったりと移動できるのかもしれません。
ライブではファンとメンバーとスタッフが三位一体で盛り上がるのが彼女たちのライブの特徴だそうです。
続いて紹介されるのは我らがNegicco。そのキーワードは「もったいなさすぎてハマった!」。紹介の段階で、ゲストの濱口優よゐこが反応。「Negicco知ってます。名前はこうなんですけど、結構ちゃんとしたパフォーマンスするんですよね。いいんですよアイドルとして」と嬉しいコメント。それにつられたのが元おはガール田中絵里花。「私も動画サイトで見ました」と一言。結成10年目を迎えたというモリサキの紹介に食いついたMCの山口達也TOKIOが「タッキー&翼と同期じゃねえか」とこれまた嬉しいコメント。モリサキはさらに特産品の柔肌ねぎ、それもNegiccoのシールが張られているものを持参して紹介。「このネギがファンのもったいないに関わっているんですよ。Negiccoにはまったファンたちがある行動を起こし始めました」とつなぎます。
場面は8月の新潟競馬場でのイベントの模様。東京での仕事も増えてきた彼女達ですが、活動のメインは地元新潟を中心とした地方でのライブ。その実力を知る人は全国ではまだまだ少ないのです。でもライブを見ると誰もがその印象はガラッと変わると言います。ファン歴2年の女性ファン(名前は書かないでおきます)は「正直ナメてましたね。こんなにクオリティの高いアイドルが新潟にいたんだ!っていう」。
そこでNegiccoの良さが全国に伝わらないのは「もったいない!」と立ち上がった人たちがいたのです。取材中にいつもメンバー達の映像を熱心に撮影している男性の姿が映し出されます。彼はアンパンマンさん。正式なスタッフではなく、あくまで趣味でNegiccoの出演するイベントをほぼ全て撮影していました。それはメジャーなアイドルとは異なり、マスコミ媒体が絡むようなイベントや、一部ライブハウスでのライブを除いて撮影がNGではなかったから。そして、投稿した動画が事務所の目にとまり、公式に使わせてほしいとオファーが来たのです。彼以外にも動画を投稿するファンは多く、動画投稿サイトには1390本もの動画がアップされているのです。その動画がきっかけで、今年1月に人気バラエティー番組のテーマ曲(エンディング)に4年も前に発表されていた曲「圧倒的なスタイル」が抜擢されたのです。ここでまた、濱口、山口の両氏がわざわざ「めちゃイケ」と言ってくれました。こうした映像を切っ掛けにして初めてライブに訪れる人も増えているそうです。初めてNegiccoを見たという女性2人組は「やっと何か…、良さがわかってきた!」「なんで今まで見てなかったんだろう?」
さらにNegiccoの歌う楽曲もファンが作っているということでConnieさん登場。Negiccoファン第1号が現在ではサウンドプロデューサーになっています。彼の作り出す曲には地元ファンをうならせる工夫が…。と歌詞に隠された新潟愛が紹介されました。
そして映像や音楽以外でもNegiccoファンには特徴的な行動があると、カメラがライブ中の客席を映すと、客席の様子が普通のアイドルイベントと異なり、常連ファンは客席の後方に陣取り、新しいお客さんに場所を譲っていたのです。自分たちが楽しむ以上に他の人にもNegiccoを好きになってもらいたいという姿勢に、プレゼンターのモリサキ含めてスタジオの皆が感動していました。TIFのステージの終了後に「Negiccoをよろしくお願いします」と声を振り絞ってアピールしながら退場していくファンの姿も紹介されてました。Negiccoのひたむきに歌う姿と重なって素敵なレポートに仕上がっていました。レポートで使用された映像にはフジテレビ撮影のTIFの映像の他、ファンが撮影したものも多く、「小出まつり」「富士急ハイランド」昔の「うまさぎっしり博」「タワレコ渋谷店フリーライブ」等の映像も使われていました。
山口の「ちょっと売れたら改名しちゃうんじゃないか」の疑問には、前回の取材時のインタビューでNao☆ちゃんが答えていました。「いろんなカッコいい名前の人たちがいるのに、なんで自分たちだけNegiccoなんだろうと思って。でも…、逆にとれば名前でバカにして見る人もいるので、その時に凄いものを見せれば「ステージ見た時に、すごいギャップがあって…、すごい良かったです」と言って下さる方が多いので、そういう所では名前がこういう名前で良かったなって思います」
最後には山口から「全国に行った方がいい」との言葉が発せられました。
3組目に紹介されるのは福岡発のローカルアイドルLinQ。キーワードは「凸凹にはまった!」。ライブ中のセンターに注目すると、メインヴォーカルをとる2人の身長差が半端じゃありません。身長140㎝の高木悠未と171㎝の松村くるみはまさに凸凹コンビ。かつては身長がコンプレックスだった2人ですが、物販会でのファンからの言葉がコンプレックスを自信に変えてくれたのだそうです。多くのファンはじっくり話せる3分間に、メンバーがコンプレックスに感じていることも会話しながら褒めてくれるのでのです。この物販会で力を貰ったというメンバーをもうひとり紹介。笑うと目がなくなってしまうと気にしていた天野なつ。ところがある日の物販会で「その全力の笑顔がいいね」とほめられたことが忘れられないとのこと。声を掛けたのは女性ファンのしょうちゃんさん。取材の協力をお願いすると「なっちゃんの良さを伝えることに協力できるなら…」とファンの鑑のような答えが返ってきました。彼女が天野さんのファンになった切っ掛けは雑誌に載った彼女の言葉「LinQとは?必ずやりとげたいもの」でした。「LinQがあり続ける限り天野なつさんがいるということは、私もこの子をそこまでずっと応援し続けたいなと」と思ったのだそうです。そんな彼女の応援に密着してレポートが続きますが、いつの間にかキーワードの「凸凹にはまった!」から外れてしまっていたのが惜しい。誕生日プレゼントのアルバム等のエピソードも悪くありませんが、インパクト的には少し薄味だったかもしれません。
それでも、アイドルを特集した番組の中では異様なほど誠実な取材が行われているこの番組。これからも同じテーマで全国のローカルアイドルを紹介していってほしいなと思います。
※前回のエンディングで紹介されていたNegiccoの取材映像はあまり使われていなかったようです。Negiccoの車による移動も取材していたようですが、今回のしず風&絆〜KIZUNA〜と重なってしまったんでしょうね。Rの法則の取材映像をファン撮影の映像を使用してNHKの新潟ローカルで番組を作ってくれないかなと夢見てしまいます。