Negicco「矛盾、はじめました。」オリコン週間ランキング8位

先週のオリコンランキングが発表されて、Negiccoの新曲「矛盾、はじめました。」は推定売上枚数13,918枚で8位と、シングル3作連続のトップテン入りを記録することができました。(間に「圧倒的なスタイル -NEGiBAND ver.-」がありましたが、新譜とは意味合いがちょっと違いますので除外。)
実は先週のNegiccoは大変な状況で、メンバー3人のうち2人(Nao☆ちゃん、かえぽ)までもが体調不良でダウンしてしまい、リリース週に予定されていた合計8回のリリースイベントで全員揃ってやれたのが3ヶ所のみという非常事態に陥ってしまいました。もちろん、その間に予定されていた甲府Convictionのワンマンライブもキャンセルになってしまいました。
リリイベは中止されることなく、ぽんちゃ単独(3/31のみかえぽも参加)でのイベント開催となってしまいましたが、今回のシングルでもオリコンの週間トップテン入りを目指すことが宣言されていたために、週間トップテン入りを心配したネギヲタよる積み増しの動きや、急遽のイベント参加が見られました。そんな行動がまたしてもNegiccoの物語性を作り出し、結果としてトップテン入りを達成したということで、美談として語られていくものと思われますが、そのままではいけないと思います。
メンバーが体調不良に陥り緊急事態となった時にネギヲタが立ち上がり、リリイベをサポートしてトップテン入りを達成という結果は素晴らしいことで、否定すべきことではありません。問題はメンバーの体調不良を事前に防ぐことができなかったのかという点です。ひとつはスケジューリングの問題として、ワンマンツアーとリリースイベントを重ねることに無理はなかったのかということですが、リリイベの会場とワンマンの会場との移動距離に無理がなければ、彼女たちのモチベーションを考慮すればプラス面もあり、否定することはできないと思います。それよりも問題なのは体調不全の防止策がきちんと行われてなかったと思われる点でしょう。特に3/30のトレッサ横浜におけるリリイベに大きな問題があったように思います。まだ3月の夜7時の野外は十分に寒いはずです。ステージ衣装は薄着なのに、リハーサル後も上着を着ることなく風除けもない場所で待機していたというレポートを見ると、風邪をひいてしまったとしてもメンバー個人には全く責任がなく、タレントのケアができなかった運営サイドの問題が大きいのではないでしょうか。運営にはメンバーの体調をベストに整えて、イベントで最高のパフォーマンスを発揮させる手助けをすることが義務付けられているはずなのですが。運営側には猛省を求めたいと思います。
話を変えて、オリコンの週間トップテン入りを目指すことがメンバーによって宣言されたのは、「サンシャイン日本海」以降4度目になりますが、メンバーが声高にトップテン入りを目指すことを宣言するのは今回限りにならないものでしょうか。もちろん運営やレーベルが目標として掲げるのは当然のこととして問題ありません。ネギヲタは今後も喜々としてCDを積むことを厭わないとは思いますが、そうはいっても確実にヲタの財布は疲弊していきます。運営・レーベル側は一部のヲタに寄りかかることなくCDを売る道を探らなければなりません。つまりヲタ頼りではいつまでも1万・2万という売上枚数から飛躍することができないということです。Negiccoの楽曲が常に素晴らしいことはもはや当たり前のこととなっています。それで数字はジャンプアップしないというからには、プロモーションの手法を変えるしかありません。お世話になっているサトウ食品さんに加えての次なる全国CMのスポンサー確保。映画やドラマの主題歌などのタイアップ。その他のテレビ番組のエンディング曲、地上波音楽番組への出演、とやるべきことはたくさんあるはずです。インディーズであることを理由にその努力ができないという泣き言は聞きたくありません。メジャーとの契約も考えられると思いますが、できればNegiccoにはインディーズのままで羽ばたいてもらいたいのです。というかメジャーの厳しい結果主義にはNegiccoという存在はそぐわないと思うのです。言い方はおかしいかもしれませんが、Negiccoには生き急いで欲しくはありません。末永く音楽ファンの癒しの存在として有り続けてほしいのです。