漫画原稿流出事件

 漫画原稿を守る会掲示板も少し活性化されたようで、銀縞さんの書き込みも意味不明ではあったものの、書き込まれた意義はあったのかもしれません。
ただ、残念なことではありますが、匿名での提案や情報提供であっても出版社・編集者に対してきつい表現はいけないようですし、原稿料や原稿受け渡しシステムについても、原稿所有権を持つはずの漫画家の皆さんは及び腰で、具体的な要求を出せないでいるのが圧倒的なようです。
一部に対応が良くなった出版社や編集者もいるので見守ってほしいとの意見もありましたが、そういった出版社は今回のような事件を引き起こす心配はないと言ってもいいでしょう。
問題は今回の事件があったにもかかわらず、相変わらずの対応をとるような出版社・編集者なのです。
彼らこそ今回の事件と同様の行動をとる可能性を秘めた存在なのではないでしょうか。
まあ、漫画家の皆さんがそれでいいと納得しているのであれば外野は黙るしかありません。

 で、賛同者の皆さんもなんら実効的な行動を起こすことが出来ないようですので、ひとつ提案をさせていただこうと思います。
私が今回の事件を知ってこの日記に紹介したのが昨年6月22日のことです。
まだマスコミによる報道など一切ありませんでしたし、渡辺先生の日記を見たのでもありません。
井出先生の日記で今回の事件のことが紹介されていることが書かれた他の人の日記を見たからです。
インターネット環境にある方はサイトを開設する人もいるでしょうが、管理が大変なのでネット上で日記のみを公開している方も多いようです。
今回の事件について書かれている日記も多数ありましたが、それも過去の日付のために人の目には付きにくくなっています。
このままでは漫画原稿流出事件は世間的には過去のものになってしまおうとしているのです。
私も多くの方が書かれた日記を毎日巡回していますが、私のような行動をとられている方も多いようで、先日紹介した「はてなアンテナ」のような巡回ロボットの利用者も増えつづけているようです。
そういったロボットが巡回してチェックするのは更新された部分のみです。
守る会の目的に賛同される方でWEB日記をお持ちの方は、是非コンスタントに日記の本文で事件のことに触れていただくようお願いします。
具体的な意見表明やデータの公表などが出来ないのであれば、せめて賛同される関係者の皆さんは事件の風化だけは阻止すべき行動をお願いしたいと思います。