アルビレックス新潟 4−2 FC東京

本日はビッグスワンでの観戦でしたが、選手とサポーターの心がひとつになった試合でした。
前半の魔の時間帯を無事に過ごしたアルビでしたが、21分にFC東京の三浦が放ったグラウンダーのミドルシュートが、アルビDFの隙間をすり抜けるかのようにゴールに吸い込まれてしまって先制されます。
4連敗中のアルビとは違ったのがここからでした。
先制ゴールから僅か1分後、エジミウソンがゴール正面でボールを受けると、エリア内から左サイドへドリブルで回り込み、相手DFの前に身体を入れながら左足でクロス。これを上野が体勢を崩しながらも左足で押し込み、同点に追いつきます。
更に22分、鈴木慎吾のCKからクリア、クロス、クリアで、再び慎吾のクロスをゴール前に詰めた松尾が移籍後初ゴールで逆転。
後半に入り65分、再び左サイドから慎吾の低い弾道のクロス。ファーサイドに飛び込んできたエジミウソンの右足がボールを捉えてゴール。
71分には左CKを慎吾が蹴り、ファーサイドエジミウソンが後方にジャンプしながら頭であわせて4点目を挙げます。
79分にPKで1点返されますが逃げ切り、4−2で待望の勝利となりました。
それにしてもこの試合、エジミウソンの見事なドリブルと、鈴木慎吾の鬼のように精度の高いクロスが見ものでした。同点ゴールに繋がったドリブルもそうでしたが、後半に見せてくれたFC東京のDF3人を引きちぎったドリブルが絶妙でした。ドリブルするエジミウソンは真っ直ぐ走っているのですが、微妙に状態を揺らして走るため、それに対応しようとFC東京のDFが左右に割れるのです。まるで「十戒」の海が割れるシーンのようでした。で、この後に放ったシュートがCKを呼び、3点目に繋がっていったのです。
鈴木慎吾のクロスの見事さは言うまでもありません。3アシストの記録が全てを物語っています。
アルビDF陣も泥臭くはありましたが、集中力を切らすことなくよく頑張りました。特に2ndステージ初先発のGK野澤は1対1の決定的なシュートを2本止めるなど、好調時の神セーブが復活していました。
ただし今日の結果に満足してしまうことなく、残り2試合も魂のこもった戦いを期待したいものです。