神はサイコロを振らない

第2話ではかなり踏み込んだ感情表現が見られましたが、大石英司さんの原作では登場人物が乾いた感情表現というか第三者的視点の感情表現で書かれているので、一般を対象とするテレビドラマでは、今回のように登場人物がある程度感情を表に出して演技したほうが受け入れやすいのではないかと思います。原作では残された時間が3日しかないわけですが、これを9日にしたのもドラマ作りとしては正解でしょう。前代未聞の事態を前にした人々が3日間という短い時間で行なえることは本当に限られています。原作では登場人物たちが皆、超人的な活躍をみせてドラマの収束に向かって突き進みましたが、9日という余裕が与えられることによって、原作とは違った形で登場人物一人一人を描くことが出来るのではないかと期待しています。