今回はパグ犬のケンが主役のようなもの。飼い主のみちる（国仲涼子）が虫垂炎の手術のために入院することになり、紆余曲折の果てに桑野（阿部寛）が預かる羽目になるのですが、偏屈な桑野との生活でケンが見せる表情や行動は結構よいコンビ振りでした。桑野もまたケンに対して親近感を感じていたようです。散歩のシーンでは桑野とケンのコンビネーションのよさが目立ちました。特に金田（高知東生）の車にオシッコを引っ掛けるところなどはお約束でしたが最高でしょう。誤解からケンを夏美（夏川結衣）に預けることになるのですが、その時点で桑野がケンの行動を細かく把握していて、それを電話で夏美に伝えるところなどは桑野の性格が偲ばれました。
アニマルセラピーという癒しの手法がありますが、桑野の場合にはまさにそれが当てはまるようです。今回はケンの卓越した演技力によって成立しえたエピソードでしょう。
