わたしたちの教科書 第10回(昨夜放送分)

いじめの不存在に拘る雨木副校長(風吹ジュン)という存在の違和感、本人が学校を、生徒を守らなければいけないというように、何かを信念を持って必死で守ろうとしている。その何かが見えてこないから現場の教師の戸惑いも大きい。特に加地(伊藤淳史)の動揺は大きく辞職も考える。兼良陸(冨浦智嗣)もいじめのリーダーではなく、いじめの連鎖、連環の1ピースに過ぎなかった。加地は以前の熱さを取り戻してクラスに向き合うものの、生徒全員に気持ちが伝わるまでにはいきません。転校していく加寿子(鈴木かすみ)に励まされる加地の姿の方がらしさを感じさせます。いじめ問題は個人にはなく学校という場と生徒の相関関係によるところが大きいという方向性にあるようですが、そうなるとスッキリとした解決は難しいでしょうし、何よりも副校長という不可解な因子が今後の展開を不透明にしています。いよいよ次週は証人台に立つ副校長。今週も次週への引きが見事です。