わたしたちの教科書 第11回

雨木副校長(風吹ジュン)が証言台に立ち、全てが明日香(志田未来)の嘘であると断ずる証言を行なう。その証言を傍聴席で聞いていた雨木の息子・音也(五十嵐隼士)は「カネヨシリク」と書いたメモを握って法廷を出て行ってしまう。そして別の日、夜の学校に忘れ物を取りに来た朋美が見たのは、兼良のノートを破りつづけている音也の姿でした。一方、加地(伊藤淳史)を始めとして教師達がいじめの存在を認め、学生とともに考えていこうとする中、頑なに「当校にいじめはありません」と主張し続ける副校長の「いじめを認めたら学校は壊れてしまう」という信念は変わりません。いじめの解決策を安易に具体的に提示することなど出来ないという制作者側の姿勢の現れでしょう。そして、学校で兼良にナイフを突きつけ職員室に立て篭もり加地を刺してしまう音也と、突然法廷に現われ証人として発言することを求め、証言台で明日香が死んだとき同じ教室にいたと衝撃の発言をする朋美。次週最終回は絶対に見逃すことは出来ないと思わせる引きの見事さが、このドラマの一番の凄さかもしれません。