ガリレオ 第9回

最終エピソ−ドということで前後編仕立ての前編。中学校の文化祭での秋の防犯授業で薫(柴咲コウ)と弓削(品川祐)が笑いもとれない漫才のような防犯劇をやっていたと思ったら観客はゼロ。その文化祭でゾンビのデスマスクとして展示されていた石膏のマスクが、実は額を銃で撃ち抜かれて死亡した藤川という男の顔型であったことが判明します。中学生は池で拾ったアルミ材の顔型を使って石膏像を作ったのですが、人の顔型をアルミで精巧にとる方法が分からずに薫は湯川(福山雅治)に相談。藤川は湯川の大学の卒業生で当時の原子力工学科に在籍していたのですが、彼の遺体を検査すると放射線に被曝していたことが分かります。そして彼が勤めていた医療機器メーカーの設立者が、当時の原子力工学科教授の木島(久米宏)だったことを聞いて湯川の態度が変わりました。どうも木島とは何らかの因縁があったようですが湯川は事情を明らかにしようとはしません。そんな折、薫たちを訪ねてきた警視庁の草薙(北村一輝)は、1カ月半ほど前に栃木県の龍仁湖で起きたボートの爆発事故の話を切り出します。そのときに発見された成人男性の肉片を検査すると、被害者が藤川と同様に中性子線を浴びて被爆していたことがわかったというのです。薫たちは、藤川の事件と爆発事故の関連性について調べ始めるのですが…。一方、顔型の拾われた池のほとりでゴミ回収業者と出会った湯川は、池から回収された粗大ゴミの山からアルミ材と大容量の電気コードが絡まった鉄骨を見つけて顔型の出来た謎を解明します。鉄骨が避雷針代わりになって雷のエネルギーが衝撃波を生じさせて、アルミ材が遺体の顔に押し付けられてデスマスクの顔型が出来たのでした。その結果、藤川の死亡日時が前倒しになって、藤川の目撃証言がアリバイ工作によるものである可能性が出てきます。そして龍仁湖でのボートの爆発事故で死亡したのが藤川の職場の同僚であったことが判明。事件は胡散臭さを増すことになります。
久々に謎の解明が物理学的な手段によることになりましたが、ひとつの謎が解けたことによりさらなる謎がいくつも浮かび上がる展開に。次週最終回に向けて謎は持ち越されることになりますが果たしてどんな展開になることでしょうか。
今回は湯川研究室の学生・渡辺美雪(高山都)の登場シーンが長めでよろしかったです。