生活科の授業の一環で保護者たちを招待して『カレーパーティー』が開催されることになったのですが、出来上がったカレーに賢人(清水優哉)が糸をつかって抜いた同級生の歯が飛び込んでしまったように見えて、美月(杉田かおる)の怒りが爆発してしまいます。美月のエキセントリックな怒り方に抵抗を示す親が見られたのと、真っ向から子供の喧嘩のような論戦を張った加賀見(松下由樹)にも親近感を持ちました。もちろん規子(伊東美咲)も徐々に教師としてのさらなる自覚とやる気を見せ始めました。
それにしても賢人は天才というよりも、若年性の博覧強記といった感じ。ひとつのことに集中するのではなく、幅広く興味の導くままに知識を求めるというタイプのようで、彼が話す際の脈絡のなさが気になります。最後に消しそこなったロウソクによって秘密基地の小屋を燃やしてしまうという火の怖さを描こうとする展開と演出は構わないのですが、その直前のロウソクとみかんの果汁で遊ぶシーンで注意を促すような配慮がなかったのは残念です。