エジソンの母 最終回

秘密基地がロウソクの火の不始末から燃えてしまったのも問題ですが、賢人(清水優哉)の天才性を描くためなのか、燃え落ちた小屋を前ににして目を輝かせて火の凄さに感動させて見せたのは困ったものです。結局作為的に天才と見せようとしても違和感が際立ってしまうだけなんでしょうね。彼の問題は転校したからといって解決するものではなく問題の棚上げにしかならないことは明確で、規子(伊東美咲)が転校に反対することは実に正しいことなのですが、それで解決策が提示されるわけではないことが困りものなのです。もちろん、賢人と過ごしたために規子や同級生達は成長したかもしれませんが、それが次の学校でも繰り返される保証はなく、美月(杉田かおる)による署名活動が大事になったため、隣りの小学校からも賢人は受け入れ拒否されることになるという裏目に出てしまいます。賢人が無事に学校に残ることできてハッピーエンドでしたね。規子の演技過剰なパフォーマンスとそれに続く拍手は無駄に大袈裟な演出でしたが・・・。