被取締役(とりしまられやく)新入社員

破天荒な設定を受け入れてしまえば結構面白く見ることができました。ただ、CMのまぐれ当たりが続いて、自分ができるやつと勘違いし始める主人公の信男(森山未來)という演出はありきたりに感じましたが、それでもイジメをテーマとした公共CMのコンペに本気で取り組んでしまう元いじめられっ子の信男の姿は共感を呼びます。ダメ人間であることを自覚してディレクターからアシスタントに戻ることを宣言することによって第一制作部のチームワークを高めます。そして真剣になればなるほど派手な失敗をやらかして、その失敗があってもチームの一員として認められるという演出の方向修正は鮮やかでした。そのダメ能力を期待され次の勤務地が名古屋支社というオチは妥当かなと・・・。それにしてもここでもキャバ嬢役の岩佐真悠子、ドラマでのキャバ嬢率が高すぎます。