おせん 第1回(火曜夜放送分)

違和感という言葉が先に立ってしまいます。きくち正太の原作マンガが個性的な絵だっただけに、原作ファンからするとドラマとのイメージの乖離は大きすぎました。特に主人公ともいうべき仙(おせん/蒼井優)は原作では絢爛豪華ともいうべきビジュアルを誇っていただけに、ピュアなイメージが強い蒼井とは少しベクトルが違うように感じます。普段は豪華絢爛なやさぐれ女将にしか見えないおせんが、料理に妥協を見せない姿勢を見せた時の凄みと美しさのカタルシスがないのは残念。ただ、マンガには存在しない調理時の音を効果的に聴かせようとする姿勢は評価できます。
おせん(1) (イブニングKC)