光市母子殺害事件実行犯の死刑判決報道について

青山学院大学 国際政治経済学部 准教授 瀬尾 佳美のブログ「http://okame21.blog87.fc2.com/blog-entry-109.html」が話題(祭り)になっています。これはこれで個人の意見であり頭から否定するわけにもいきませんが、私がそれ以上に気になったのは元少年の死刑判決が下された際のテレビの報道姿勢です。「死刑です!死刑です!死刑判決が出ました! 死刑です!死刑です!死刑判決です!」と裁判所前で記者が叫んでいます。まるでサッカーの日本代表がゴールした時にアナウンサーが「ゴーーーール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴーーーール!!!!」と絶叫するのと変わりありません。中立姿勢で臨むべき報道機関が何をやっているんだとテレビの前で頭を抱えてしまいました。被害者の夫である本村洋氏の裁判に対する冷静で真摯な態度と比較してあまりにも情けないです。記者会見で朝日新聞記者の行なった質問「この判決で死刑に対するハードルが下がった事に対してどう思いますか?」もそうですが、報道機関の報道姿勢にこそ死刑に対する恣意的なものが見え隠れして不快に思います。