その15 おたく第一世代

岡田氏がおたく第一世代を子供の頃からテレビが家にあった最初の世代で、おたく趣味と社会性があまり問題なく両立している「なんとなく育ちがいいっぽい」世代であると表現しています。確かに岡田氏より2歳年下の私はまさしくおたく第一世代にあたるわけですが、小さな頃はまだ家にテレビがなく、近所の裕福な家にテレビを見せて貰いに行くということを経験しています。当時の私の家には電気洗濯機も冷蔵庫もなく、その後購入した冷蔵庫も最初は製氷工場から氷柱を購入して、氷の気化熱を利用して冷すものでした。もちろん後日家にやって来たテレビは白黒画面でしたが、その画面を通じて狼少年ケン」や「ウルトラマンといったアニメ・特撮に夢中になると共に、「8時だよ全員集合」などのバラエティ番組や国内海外を問わずのドラマ、映画劇場などまさしくテレビ漬けの毎日を送っていたのでした。居間に置かれたテレビは電源の入っていないときには、ブラウン管に埃がつかないようにレースの布を掛けていましたが、当時のテレビはブラウン管が強力な磁気を帯びるため、高級品には観音開きの蓋がついているものも珍しくありませんでした。なつかし話になってしまいましたので続きは次回。