あんどーなつ 第11回

恒例の町内お月見会が近くなり、梅吉(國村隼)はそこで食べてもらう月見まんじゅうなどを、今年は奈津(貫地谷しほり)と竹蔵(尾美としのり)に任せて作らせることにします。そんな中、梅吉が修行した京都の虎月庵の職人・白井(西岡徳馬)が訪ねて来て、手術の後遺症で味覚障害になってしまったため、梅吉に虎月庵を助けるため戻ってほしいと頼みに来たのです。親方がいなくなるかもしれないと動揺する奈津や竹蔵の姿を描くと同時に、月見の準備に動き回る陽介(細田よしひこ)のじたばたする姿も描くことで、今までは奈津の友達?としてそれなりにしか描かれなかった陽介の姿をも掘り下げて見せてくれます。ただ一話完結の話作りになっているためか、ひたすら人物設定に時間を掛けてしまっているように見えるのがもったいなく感じられました。それならばせっかく掘り下げた人物設定を活かす為にもシリーズ化していただき、原作に沿った展開でドラマを見せてほしいと思います。