一ツ橋あやめ(白川由美)が一ツ橋流の理事長を辞めることになり、新理事長の意向で出入りの菓子店をコンクールで決めることになりました。今まではコンクール出場を辞退し続けてきた満月堂でしたが、親方の梅吉(國村隼)は竹蔵(尾美としのり)と奈津(貫地谷しほり)の成長を促すため、光子(風吹ジュン)に頼んでコンクールへ出場させることにします。竹蔵と奈津が組んだ準決勝も無事通過し、決勝では親方を中心として「幸福」をテーマとした創作菓子勝負を勝ち抜き優勝しました。このドラマらしく無駄な盛り上がりを避けて淡々とした勝負の描写が潔い印象を残します。パリでの修行が決まった陽介(細田よしひこ)のために心を込めて蓬莱饅頭(第一話で登場)を作る奈津の姿にはいろんな想いが詰まっているようでした。終わってみれば今期のドラマで最も地に足のついたものに仕上がりましたね。奈津だけでなく親方の梅吉のダブル主役というドラマ作りも正解だったようです。できれば水戸黄門の後にこのドラマと再開することができればよいのですが・・・。