街で他人の気を引こうとしている女の子のゴースト・ケイ（荒井萌）に出会った明日香（福田沙紀）。ケイは事故で失った両親に続いて妹まで亡くしてしまい、気力を失って孤独に暮らす姉の静香（大平奈津美）を心配して明日香に助けを求めます。ケイは不思議なことに自分が何で死んだのか理由すら分かりません。それはあまりにも悲惨な死に方をした記憶を閉じ込めてからで、明らかにされた事実はじつに悲しい勘違いからの行き違いでした。それでもそこから恨みが生れないのが素晴らしい。安易にＣＧに頼ることなく、脚本と演出によってローコストでも上質のＳＦドラマが作れることを証明してくれるドラマですし、これがＮＨＫ制作のドラマの良さでもあるんですね。
