ユナイテッドシネマのメンズデー割引を利用して千円で鑑賞してきましたが、千円しか支払わなかったのが申し訳ないくらいの満足感を頂きました。少年の成長物語、アメリカンスピリット、米軍人魂等といった基本的なハリウッド映画のエッセンスを全て内包した上で、ディズニー映画やピクサーアニメをパロった演出を加え、予算に不安がなく１ミリも好きのない特撮とＣＧによるアクションが怒涛の如く押し寄せる１５０分間。ディセプティコン（メガトロン）に人間が全く歯が立たないわけではなく、現在開発中との噂のあるレールガンまで持ち出して、一撃でディセプティコンを破壊してみせる展開もあって、軍事オタにはたまらない演出がたっぷり。日本製のアニメをブラッシュアップすることに成功した唯一のハリウッド映画といってもいいのではないでしょうか。ドラゴンボールやＳピードレーサーが酷かっただけに余計です。スピルバーグがマイケル・ベイ監督を放し飼いにしてこの作品を作らせているようで微笑ましさを感じさせられました。
なお、この映画はできるだけスクリーンから離れてみることをお薦めします。特に字幕版を見る場合は画面酔いしない為にも離れた方がいいでしょう。
