今朝ＮＳＴで放送された「スマスタＮＧＴ４８ＳＰ」ですが、非常に出来の良い番組に仕上がっていました。同じ週に放送されたＢＳＮの「水曜見ナイト！」の生放送スペシャルでの演出の酷さとは対照的で、ＮＧＴ４８の劇場オープンに関連して放送された番組の中でも珠玉の出来であったと思います。やっぱりＡＫＢグループにはドキュメンタリーが似合いますね。淡々とした番組の中で真摯な演出の姿勢がうかがえましたが、特に北原里英キャプテンへのインタビューシーンの演出は秀逸でした、劇場のあるラブラ２の駐車場（おそらく７階）からスタートして新潟市内を巡る車の中でのインタビュー。車窓の外を流れる街並みは、地元のものであれば何処を走っているのか十分に判別がつく映像。ここで北原里英キャプテンに「ＮＧＴ４８のメンバーはよく出来る」と感想を述べさせるまでは普通でしたが、さらに「それだけに伸びしろがないのでは」と不安を語らせたのが見事でした。この一言でこの番組がどれだけ締まったものになったか。それと同時に北原里英という人物をＮＧＴ４８のキャプテンに迎えることの出来た幸運を感じずにはいられません。
劇場オープンの際に電通、博報堂や、地元放送局を始めとしてメディア各社が揃って並んでことも含めて、ＡＫＢグループのメディア対応力はずば抜けています。ＢＳＮラジオでの番組もスタートするそうですし、地元ケーブルテレビの番組もスタート。地元企業のＣＭも次々にオンエアされています。で、提供される映像の質が高いのも特徴です。
さらに本日長岡で開催されたバスケットボール女子オールスターゲームでは、ハーフタイムショーに研究生の７名が出演しパフォーマンス。その模様はしっかりとＢＳで生中継されていました。本日は土曜日ですから当然劇場での公演があるわけですが、フロントメンバーのチームと研究生に分けられたことによって、同日のイベントへの出演が可能になるという強みを見せてくれました。
一方で、既存の地元アイドルを見てみると、RYUTistと地元テレビ局との関係性はまだまだ乏しく、リーダーの佐藤乃々子さんがＵＸ21テレビで夕方放送の「 スーパーJチャンネルにいがた第３部 早ミミ探検隊」のレポーターとして定期的に出演しているだけですが、その分ネットでの映像の提供には力を入れていて、定期ライブはUstreamで生中継された上に、後日フルサイズでYouTubeにアップされますし、「りゅ〜すとり〜む」というメンバー出演のトーク番組も毎週Ustreamで放送されています。地元以外での活動がまだまだ限られており、定期ライブの会場のキャパも少ない彼女たちを、全国にアピールするツールとしてネットをうまく活用しているように思います。
例えばこんな感じです。
で、私にとっては最も大切なNegiccoはどうなのでしょうか。メディア対応で言えば心配が一杯というところでしょうか。地元でのＣＭの露出という点では十分以上に頑張っていて、彼女たちの姿をテレビで見ない日はありません。ただ、そこからの発展性が乏しいのが残念でなりません。ＣＭで彼女たちに興味を持ったとして、ネットで検索をかけたとしても、現在の彼女たちの正しい姿での活躍を十分に目にすることは難しいのが現状です。現在、彼女たちのパフォーマンスなどを録画することは原則として禁止になっています。それ自体に問題があるとは思っていませんが、それを補完するために本来ならばオフィシャルが行わなければならない映像の提供が不十分ではないかと感じています。なにかの機会でNegiccoを知り、彼女たちのことをより詳しく知りたいと思った時に、ネットでアクセスできる映像の多くがかなり過去の彼女たちのパフォーマンスで、現在のパフォーマンスに関してはダイジェスト映像のような細切れの映像になってしまっているのが残念でなりません。ＮＧＴ４８のような映像提供の面でプロフェッショナルなアイドルが、直接のライバルとして地元に誕生したからには、Negiccoも提供する映像を充実させていかなければならないでしょう。特に今年中に日本武道館でのライブを実現させるという目標を掲げたからには、新規のファンを獲得するための手法は様々に用意しなければならないはずです。現場の撮影が可であった時期はファン自らがイベントを記録し、その映像を提供してくれていましたが、それができなくなった今、その役割を果たさなければならないのはオフィシャルのはずです。すべてのイベントや番組収録などで必ずカメラを回して映像を記録し蓄積し続けることが責務であると考えます。特に本日、群馬県桐生市でラジオ番組出演後、街に出てワンマンライブのチケットを手売りした光景などは、Negiccoのドキュメント映像として大変価値のあるものになると思うのですがどうだったのでしょうか。他のアーティストのＭＶに出演した際の舞台裏映像なんかも貴重なはずですがいかがだったのでしょうか。すぐには使用の予定が無くとも、Negiccoの活動記録のアーカイブとして保存しておく価値は十分以上にあると思うのですがいかがでしょうか。何もフルにカメラを回す必要はありません。専属のカメラマンを配置せずとも（配置してもらうのが理想ですが）、スタッフがポイントポイントで撮影しておくだけで大切な資料となると思いますので、なんとか実行をお願いしたいものです。
公式映像で見るNegicco（参考動画）
