私のオタク遍歴 その6 音楽篇6

伝説を語りて

地元で就職したころからパソコン通信を始めました。当時はインターネットガスターしておらず、NIFTY-Serveというパソコン通信サービスを利用していました。NIFTY-Serveにはフォーラムと呼ばれる、特定の趣味や話題に興味のある会員同士がコミュニケーションを取ることのできるサービスがあり、それぞれのフォーラムには電子会議室と呼ばれる、より細かなテーマについて語り合うことのできる掲示板が設置されました。個人的には「2ちゃんねる」の原型に近いような気がしています。その中で私は「プログレ隔離室」という電子会議室に入り浸っていました。FROCKフォーラムの中で特にプログレッシブロックという音楽ジャンルに特化して語り合おうという会議室でした。そこで熱く語り合った仲間の幾人かは現在もプログレッシブロックに深く関わり、最近大評判となったムック本の編集・発行に関わる方や、プログレッシブロックバンドのキーボード奏者、そしてアニメ「うる星やつら」の劇伴曲の作曲で知られる安西史孝氏で、オフ会やコンサート巡りなども企画されました。オフ会の前には必ず輸入盤屋さんにメンバーで来襲し、オフ会のネタになるようなCDを漁り、「その棚のここからあそこまで全部ください」という安西氏による名言も生まれました。そんな形で私が上京するモチベーションに見なっていたパソコン通信ですが、インターネットの普及により徐々に関わりが薄くなり、私もBLOGを書くことがネット活動の中心となっていくとともに、NIFTY-Serveも少しずつ先細りの状態になっていき、フォーラム等のサービスが2005年に終了することになるのですが、それ以前にフォーラムにログインすることはなくなっていました。現在は身体の不調もあり上京することが出来ずにいますが、インターネットやムック本によって、一方通行ではありますが活動状況を知ることができるのはラッキーです。