ロンドンの繁華街を深夜２時過ぎに歩いた映像が衝撃的でした。
ロンドンの繁華街の大通りから１本入った小路には、パブなどの飲み屋が連なっていますが、眠らない街ロンドンでは深夜２時を過ぎても若者の姿で溢れています。しかしながらそこで一番目立っているのは、酒場からあふれ出す若者の姿ではなく、街路を埋め尽くすのかと思われるようなゴミでした。
深夜に作業するために出動したものと思われるゴミ収集車と清掃員の姿が、街路にもあふれ出ている若者の姿に紛れてしまうほど、清掃作業を行う作業員の存在を無視するかのような行動が、私としては非常に違和感を持って見えました。私の常識として、せめて清掃作業を行う作業員の邪魔にならないように行動するのが当然だと考えられるのですが、若者たちは清掃作業員の姿が目に入っていないかのように行動するのです。そしてその街路の状況が凄かった。ゴミ袋が集積される場所もあったのですが、ゴミ袋が積まれた周りに裸のゴミが散らばっているだけでなく、路上のいたるところにプラスチック製のドリンクカップや紙のゴミが巻き散らかせたように散乱し、足の踏み場もないような感じになっていたからです。そんなゴミだらけの街路を、ファッショナブルですが整った装いの若者が顔色を変えることもなく歩いているのですから、私としては不思議でなりませんでした。さらに路上喫煙者も多く、当然その灰も路上にまかれているのだろうなと思うと、ざんねんなかぎりです。
飲み屋のある通りからメインストリートに出ると、さすがにゴミが溢れるということはありませんでしたが、今回の映像で一番ショックだったのが、深夜も営業しているファーストフードショップの店内の様子でした。お客様で賑わう店内のテーブルの上にハンバーガーの包み紙やドリンクのカップが投げ出されるように積もっている光景が目に入ってきたのです。隣のテーブルではそんなゴミは目に入らぬかのように、普通に食事と会話を楽しんでいるのです。私としては異世界を見るかのようでした。
そんなゴミの山も深夜に出動する清掃作業員とゴミ収集車のおかげで、朝を迎えるころにはきれいになるのでしょうから見事なものですが、おそらく毎日繰り返されるであろう清掃作業が粗利に労力の浪費に感じられてしまうのでした。
