メディアにも着弾

 この戦いで亡くなった報道関係者は初めてではないが、
着弾の瞬間が音声だけでも捕らえられていたために、
話題性は非常に大きなものになった。
この戦いでは一部の報道関係者を除いて、
イラクの現地に入っている報道関係者も、
日本でテレビを見ている視聴者と同様に、
傍観者として安全な場所からの報道と認識していたのかもしれない。
昨日の大統領宮殿突入に際しても、
500m向こうの川の対岸での戦闘状況を、
割と余裕を持って伝えていたように思うが、
銃弾や砲弾にとって500mという距離はないに等しい距離である。
ちょっとそれただけで弾は飛び込んでくるものなのだ。
砲撃を受けたロイター通信の部屋についても
アメリカ軍の戦車が狙撃を受けたので反撃した砲弾が、
狙った建物に命中せず、そのまま直進して着弾してしまったようだ。
戦場に安全な場所などない。
従軍記者として女性記者を送り込んだ日本テレビなどは、
自分たちの非常識さを思い知ったに違いない。
緊張感のない報道を繰り返していた国内メディアも、
これを機会に報道姿勢を改めるべきだと思う。