漫画原稿流出事件

 昨日の続きに入る前に。
自主撤退をしたはずの論争相手が別の掲示板に姿をあらわしました。
あなた、暇がない暇がないと散々言ってたじゃないですか。
と呆れられていたのか、ほぼ完全にスルーされています。
掲示板の二の舞になって、管理者の先生に迷惑をお掛けしてはいけませんからね。

さて、昨日の続きです。
当事者のもう一方は漫画家です。
こちらは被害に遭われた漫画家の皆さんが「漫画原稿を守る会」を結成し、法的なものも含めて活動を開始しています。
また、以前にまんだらけと原稿買取の際の漫画化側への連絡の取り決めを結んでいた、マンガジャパンも改めてまんだらけに対して取り決めの提案を行っているようです。今までのところ何の返事もないそうですが。
ただ、完全に足並みが揃っているわけではなく、弁護士などの費用をきにして泣き寝入りしそうな漫画家や、原稿自体に関心をもたない漫画家もいるようで、守る会の世話人の皆さんが苦労されているようです。
ひとつの解決策として、今後の活動費用のためのカンパ活動がスタートしていますが、そこで集められたお金の使用法などについても確定しているわけではないようなので、カンパのお金の入出金および使用目的などの公開は必須となるでしょう。
これについても守る会のHPに会計報告が毎日掲載されています。
守る会の当面の目標はさくら出版がらみの原稿流出の被害回復ですが、それだけで終わることなく、まんだらけの社長などに指摘されるように、原稿管理の不徹底さを改めるために出版社を交えての新しいシステム作りまでを見据えた活動が求められるように思います。

続いて当事者の周辺にいる関係者について
この関係者とは、漫画家の皆さんが寝食を削って作り出す作品(漫画)に携わることによって収入を得ている方全てを指すと考えてください。
関係者全てに共通してお願いしたいのは、作者の意図しない漫画原稿の散逸は何を置いても防がなければならないという認識をもっていただきたいということです。

まず、出版社に対してお願いしたいのは、
上記のことを念頭において、漫画家側と協力して原稿の管理に関する何らかのシステムを確立すること。
社内や編集スタジオ等における原稿管理の徹底と、編集者の原稿に対する意識の見直し。
という考えてみれば当たり前のことだけです。
既に動き出している出版社もあるようです。

次に漫画評論家と呼ばれることのある方々。
あまりにもこの事件に対する反応が少なすぎませんか。
現在までのところ、事件に関して何らかの意思表示をなされている方は夏目房之介さんと唐沢俊一さんの二人しかいないように思います。
漫画をネタとして収入を得ていながら、この漫画文化を破壊しかねない事件に静観を決め込むような評論家もどきであるならば、今後二度と漫画について語ることのないようにしていただきたい。

また、まんだらけ以外の漫画専門古書店には漫画原稿が持ち込まれた場合の対応についてショウ・ザ・フラッグ(どのような対応を取るのか明らかにする)をお願いしたいのです。

最後に第三者である私を含めた漫画ファンの皆さん
守る会及び渡辺先生の掲示板が、この事件に関する公の掲示板であるとの共通認識があるように思いますが、論議に熱くなりすぎて管理者である川島・渡辺両先生にご迷惑をお掛けすることのない様に、発言の際は冷静に、丁寧にを心掛けましょう。(自分に対する自戒を込めて)