新潟にプロ野球球団設立について その1

新潟日報の記事を見てください。
http://www2.sport-nippo.com/news/details.php?t=baseball&k=2010

本県にもプロ野球球団を創設しようと、アルビレックス新潟池田弘社長らが中心となり、「新潟に県民(プロ野球)球団を創(つく)る会」を設立、新潟市で五日、記者会見を開き、2008年にリーグ参入を目指す方針を発表した。
 球団名称は「新潟アルビレックス」で、2008年完成予定の県立野球場(新潟市)をホーム球場とする。県内を中心とした会社および個人から資本金10億円を募り、運営会社「新潟アルビレックスベースボールクラブ(仮称)」を設立。
 日本プロ野球組織(NPB)への預かり保証金25億円は、県民への社債などを検討。球団運営費は年間約40億円を見込んでいるという。
 記者会見で、池田社長は「政令市となる新潟市は球団を持てる地域の力はある。プロ野球に参入できるよう要請したい」と語り、今月中にもNPBへの新規加入条件を確認、チーム数増の要請を行う。
 今後、同会では、県立野球場建設とプロ野球球団創設に向けて、10万人以上を目標に署名活動に行い、05年4月に後援会を設立し、07年4月の運営会社設立に向けた準備を進める。

この件については、アルビのサポーターサイト、blog、掲示板などで反射的に反対の大合唱が起こっている一方で、野球ファンなどのサイト、blog、掲示板では歓迎の雰囲気漂う文章が寄せられています。
私も新潟県民であり、アルビのサポーターでもありますので、この件については非常に関心を持っていますが、なにぶんにも公式発表から1日が経過しただけですし、与えられている情報も限られており、反射的に賛成・反対を表明する状況にはないと思いますので、暫らく様子を見ながらフォローしてみようと思います。
そこで今日は状況および論議を呼ぶことになろう点について整理してみます。

新潟県知事戦

 新潟県知事選挙は9月30日に告示され、6人の候補が10月17日の投票に向けての選挙戦を戦っています。
新潟県の財政が危機的状態にあるため、候補の半数以上は大型の公共事業には消極的で、この中には新野球場の建設計画も含まれますが、アルビの社長池田氏は消極派には含まれない候補の選対本部の中心に位置しています。

新潟県の野球場事情

 新潟県の野球場の現況は悲惨を極めています。下記のサイトで各球場の状況を確認してみてください。
http://niigata-boro.net/photo/index.html
ナイター設備を備え、プロ野球の公式戦を開催できる球場の新設は県内野球関係者が切望していましたが、ワールドカップ誘致の為にビッグスワンの建設が優先されました。

・NSGグループ

 学校法人新潟総合学院および学校法人国際総合学園が展開する専門学校群を中心とした教育サービスを始めとして、様々な事業展開(多角化戦略)を行なっていますが、このグループのトップが池田氏です。

・総合スポーツクラブ

 Jリーグの理念にもなっているものですが、アルビはサッカーのアルビレックス新潟、バスケットの新潟アルビレックスをはじめとして、チアリーディング、ウィンタースポーツ、陸上などの運営を開始しています。

プロ野球

 近鉄オリックスの合併問題を端緒として、球界再編の動きが活発になり、現在はライブドア楽天が仙台をホームとした球団を来春からリーグ入りさせるべく様々な活動を行なっていますし、四国では各県1チームの全4チームによる独立リーグ構想が具体化しつつあります。

・その他

 県民球団設立に関係する諸問題はまだまだたくさんあると思いますが、それらも随時取り入れたうえで可能な限り客観的に(というよりも感情的にならないように)自分なりの考えを時間をかけてまとめていきたいと考えています。
ということで本論は明日から。