新潟にプロ野球球団設立について その8「総合スポーツクラブ」

アルビレックス新潟はJリーグの百年構想に示されているように地域密着型の総合スポーツクラブを目指しています。
プロサッカークラブとしてJ1に所属するアルビレックス新潟を中心に、下部組織としてレディース、ユース、ジュニアユース、サッカースクールを持ち、運営会社は別ですが、シンガポールリーグに参戦中のアルビレックス新潟シンガポールプロバスケットボールチームの新潟アルビレックス、チアーリーディングのアルビレックスチアリーダーズが既に稼動中。さらに今年になってアルペン、フリースタイル、スノーボードの選手を有するスキー部門の「チームアルビレックス」(今季中の株式会社化を計画)、陸上競技のクラブ「アルビレックス新潟ランニングクラブ」(来春設立予定)が明らかにされ、続いて今度のプロ野球球団設立のニュースとなったわけです。
その他、上越にアイスホッケーのチームを設立するという噂もありましたが、これはまだ噂の域を出ていません。
アルビレックス新潟シンガポールの選手がJAPANサッカーカレッジの学生主体であったり、アルビレックスチアリーダーズの運営会社がNSGグループの広告代理店アイ・シー・オーだったり、チームアルビレックス全日本ウィンタースポーツ専門学校の講師で固められていたりと、NSGグループとの関係は強化されていますが、これを池田社長の私物化と判断するのは時期尚早でしょう。地域密着と人材の有効活用を考えれば最もありがちな選択だと思います。失敗した場合のリスクを一番背負っているのはNSGグループなわけですから。
ただ、プロ野球参入に関しては投資額が他のスポーツとは桁違いになりますし、県営球場の建設という巨額の公共投資を必要とする箱物が必須条件になるということでしょう。
ヨーロッパで総合スポーツクラブを現実のものとしているレアル・マドリードバイエルン・ミュンヘンなどとは比較することも出来ませんが、直面する諸問題を解決しながら着実な足取りで総合スポーツクラブを目指すというのであれば、その行動を前向きに見つめていきたいと考えています。